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2010年11月03日

復興御礼

 昨日はネット上に適当なソースが見つからなかったので、本日あらためまして

 東児湯に和牛203頭 畜産再開県内全域へ
 
 口蹄疫の感染が集中し、牛や豚がすべて殺処分された東児湯5町の農場で1日、畜産経営が再開された。
 初日は和牛繁殖経営の83農場に203頭を導入。酪農や養豚農場でも今月上旬から中旬にかけ、順次家畜の導入が始まる。4月20日に最初の口蹄疫が確認されてから約半年を経て、ようやく県内すべての地域で畜産が再開。畜産基地「新生」に向け、本格的なスタートを切った。(2010年11月02日 宮崎日日新聞)



 また、本日はこのような記事も


 総額34億円超 県への口蹄疫義援金

 県は2日、10月末で締め切った県口蹄疫被害義援金の総額が約34億8680万円(10月31日入金確認分まで)だったことを明らかにした。
 うち約31億円を配分先が決定。県は年末年始をめどに、全額の配分方法を決める予定。
 義援金は5月14日から受け付けを開始。国内外の個人、法人から寄付が相次ぎ、中には1億円を寄せた企業もあった。(2010年11月02日 宮崎日日新聞)


 未曾有の被害をもたらした口蹄疫でしたけれど、非常事態宣言が解かれ、終息宣言が出されたのに続き、新たなステージに入りました。もう大丈夫であると、再び日本有数の畜産県として復興、再生してくれるよう願いたいと思います。
 そしてご心配、応援頂いた県外の方、まことにありがとうございました。県民の一人として心からお礼申し上げます。
 これまでよりも安心、安全な食糧、産品の生産が今後、本県においては行われることと確信しております。これからも宮崎の農畜産品をご愛顧いただければ幸いに存じます。


posted by waku at 01:38| 宮崎 ☁| Comment(0) | 口蹄疫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月21日

半年が経ちました

 日本で10年ぶりの口蹄疫が、本県で発生したと確認されたのが4月20日。昨日はその日から半年、ということで、県内の畜産農家は一斉消毒を行うと、さらに今後、毎月20日は県内一斉に消毒の日と、言うことになったようです。

 口蹄疫に罹った農家に、観察のために導入された牛に異常は見られず、漸く現時点で、宮崎には口蹄疫ウイルスがいないと、今現在は安全であると。いう事を胸を張って言える状況に来たようです。

 宮崎を応援いただいた方、本当にありがとうございました。でも、当然これで終わったわけではなく。宮崎の戦いはこれからが本番です。
 畜舎に家畜が居なくなった畜産農家は、これから漸く新たな家畜を迎え入れられるようになった、というだけです。宮崎牛、宮崎の豚。口蹄疫によってダメージを受けたブランドイメージをどうやって取り戻していくのか、関係者の方の苦悩は大きいかと思います。
 それでも、とにかくココまでたどり着いたことについて個人的に、不特定多数の多くの方々にお礼を申し上げたいと思う次第です。
 そして宮崎の畜産が、口蹄疫発生前の勢いを一日も早く、取り戻していただくことを願うばかりで。
posted by waku at 01:24| 宮崎 ☔| Comment(0) | 口蹄疫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月03日

シロでした>感染疑い

 結果的にはシロでした、おめでとうございます、ありがとうございます。

 えびの市で、口蹄疫の疑いが否定できない牛が出たと、詳しく言えば口腔内に腫れがあったりよだれが出てたり発熱があったりした牛が出たと。
 口蹄疫特有の、水泡などは無いものの、口蹄疫で無いという確証も得られなかったため、血液採取して国の機関に送って検査して。
 結論は最初に述べたとおり、シロでしたとさ。いやいや、本当におめでとうございます。ありがとうございます。冗談ではなくて。

 ここで再び出るようなら、間違いなくテロです。誰かが宮崎を標的に撒いてるとしか思えない。
 そして、国の検証委員会が「発生源の特定は難しい」なんて寝言をほざいている間に、また宮崎で発生したならば、宮崎の畜産は本当に終わってしまうのです。なんとなればテロだろうがなんだろうが、他都道府県の畜産関係者は二度と、宮崎には近寄らなくなりましょうし。

 ま、「擬似患畜の疑いが出た」言うだけでも十分、風評被害の対象になりまする。
 一方で、「擬似患蓄ではなくとも、疑いがあればちゃんと対処する」という姿勢を、全国に見せた、とも言えます。
 どちらをどう取るか。全国の畜産関係者の皆様に判断は委ねますが。出来れば後者で取っていただければ幸いに存じます。

 とまれ、宮崎の牛豚は、安全です。安心してくださいな。
posted by waku at 01:55| 宮崎 ☀| Comment(0) | 口蹄疫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月28日

口蹄疫終息宣言!!

県が口蹄疫終息宣言 2010年08月27日

東国原知事は27日、口蹄疫の防疫措置が完了したことを受け、安全を県内外にアピールする「終息宣言」を行った。4月20日の第1例発生から130日目。
今月29日からの高千穂家畜市場を皮切りに競り市も4カ月ぶりに再開。本県は畜産王国の再生に向けて本格的に始動する。
知事は「待ち望んでいたこの日をやっと迎えることができ感無量な気持ちだが、今後の再生、復興に向け、まだ一抹の不安はある。今後、牛や豚を導入して清浄性を確認し、畜産を復興への軌道に乗せることできれば安全宣言となる。まだまだこれからだが、今日は大きな山を越えた思い。」と述べた。



 まずは全国の皆さん、ありがとうございます。漸く宮崎は、口蹄疫禍からの終息宣言を打てるところにたどり着けました。
 募金や支援や励ましの声や。本当に、わがことのように心配していただいた皆様の一つ一つがあったからこそ、ことここに至れり、と実感しております。本当にありがとうございました。県民の一人としてお礼申し上げます。

 安全安心な農畜産物を全国の皆様に提供させて頂くべく、宮崎県民挙げて努力していきますんで、今後とも宮崎県産の農畜産物その他、よろしくご愛顧お願いしたい次第です。 
posted by waku at 03:26| 宮崎 ☔| Comment(0) | 口蹄疫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月26日

またもグダグダ>国の調査

進入経路「特定は困難」 疫学調査チーム 2010年08月24日

本県口蹄疫の感染源、感染ルートを調べている農林水産省の疫学調査チーム(チーム長・津田知幸動物衛生研究所企画管理部長)は24日、同省で検討会を開き、前回(7月下旬)の検討内容を基に「3月中旬には宮崎県にウイルスが侵入し、初発は6例目の都農町の農家」などとする中間報告案をまとめた。
 ただ、海外からの侵入経路については「現時点での特定は困難」として、今後も究明には至らない可能性を示唆した。中間報告は根拠となるデータを添え、近く公表する。
中間報告は発生の概要、ウイルスの侵入・伝播(でんぱ)経路、今後の防疫対策への提言―などの項目からなる予定で、感染ルートや初発農家などに関しては現地調査チームの聞き取り内容や、得られたデータなどの推察根拠も示す。


 まぁ困難なのは分かるのですが。今回もこういった結果で調査が終わるのなら「国の責任で防疫」なんて言葉は何なのか、と思います。
 前回10年前の発生の際も、「感染経路の解明が重要」と、国の調査チームが入り、中国産の稲わらが原因では無いか、という推測の域までは行きましたが結局、「特定は困難」で終わってしまいました。
 今回も、まだ感染が広がっている段階で「あそこが」「ここが」と噂はいっぱい立ちました。いま現在、地元ミニコミ誌の報道を巡って、県外資本の牧場が訴訟を起こしているという現状もあります。そういった中で「解明が困難」だということは分からなくもないのですが。

 この10年で2回も口蹄疫禍に曝されたのは国内で宮崎だけです。
 なぜ宮崎だけで発生したのか。これが解明されなければ、県内の農家の方は安心して畜産を再開できませんし、国策としてもこの解明はマストでは無いのでしょうか?
 因みに現地の農家の方のブログに依れば、調査とか聞き取りとか、当該農家の方々からすれば全くもって満足いくものでは無いようで。

 あちらこちらに良い顔して「解明できませんでした」で終わるのは、角を立てないようでいて決して問題の解決にはならないのです。
 摩擦の原因になろうが、場合によっては調査結果によって国が訴えられるような事態に発展しようとも、犯人探しは徹底するべきではないかと思います。

 まぁ国が当てにならないことを思い知っている県が、独自に調査委を立ち上げている様なので、国の調査がこれで終わるようなら、県の方に期待したいところではあるのですが。
posted by waku at 01:27| 宮崎 ☁| Comment(0) | 口蹄疫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月11日

全頭目視異常ナシ!

全頭異常なし 目視検査で牛、豚90万頭
宮崎日日新聞社 2010年08月10日


 県は9日、県内の畜産農家8076戸(牛7608戸、豚468戸)を対象に実施した牛、豚全頭の目視検査で「異常は確認されなかった」と発表した。
 調査対象は殺処分された家畜を除く約90万頭と推計される。
 牛と豚の全頭検査は、県産家畜の安全性を県外へ発信することで県外購買者の不安を一掃し、競り再開後の価格低下など風評被害を防止するのが狙い。


 とにもかくにも、終息宣言へとまた一歩近付いてまいりました。
 県民の皆様、もう一踏ん張り、頑張りましょう。

 県外の皆様、市場に出回ってる、牛豚をはじめ、県産の食料品は安全で美味しいものばかりですし、宮崎ナンバーのトラックは決して、口蹄疫ウイルスなど媒介して降りませんですよ〜

 たいへんヨロシク
posted by waku at 02:38| 宮崎 ☁| Comment(0) | 口蹄疫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月05日

犯人探しは徹底的に

口蹄疫「感染疑い4日間届けず」 大規模農場の関係者証言

 口蹄疫の感染多発地域となった宮崎県高鍋町で、5月下旬に牛3頭が遺伝子検査で陽性となった大規模農場の経営会社関係者が4日、農林水産省と県に対し「感染が疑われる症状の牛を見つけてから、県の家畜保健衛生所に4日間届けていなかった」という趣旨の証言をした。
 当時は感染拡大が止まらず、畜産現場に危機感が高まっていた時期。家畜伝染病予防法は獣医師や家畜の所有者に速やかな届け出を義務付けており、農水省は、証言が事実とすれば同法に違反する可能性があるとみて裏付けを進める方針。
 (中略)
 経営会社の関係者によると、牛約2300頭を飼育していた高鍋町の大規模農場で5月21日朝、牛舎の見回りをしていた農場主任らが大量のよだれを出している牛数頭を発見。この牛舎では直後に従業員の出入りが禁止された。


 発生当時から「あそこが初の発生で…」「あの農場から拡がって…」「あの農場の対応が…」と、噂や憶測が飛び交っていました。ひと段落着いた今、そろそろ核心に迫るような証言も出始めたようです。まぁまだ検証は必要でしょうし、根本的にはどこからウイルスが入ったか、コレが一番重要なところでして。

 10年前の発生では「飼料として中国から輸入した稲藁から感染した恐れがある」としながらも、結局は断定は出来ませんでした。当時は被害額が少なかったこともあり、また、今回ほどの被害を引き起こす病気だと言う危機感もなく、その程度の追及で終わっていたと言う経緯があります。しかし今回は、口蹄疫によって、下手をすれば日本全体の畜産が終わっていた可能性がありました。その危機感が国にあるとするならば、今回、安易な幕引きは絶対に出来ないわけで。

 国内の「犯人探し」に留まらず、って言うかトカゲの尻尾切りのように国内のどこかに感染拡大の責任を転嫁して終了することなく、というのは国内でウイルスが発生したという可能性は非常に低うございますのでね、どこからウイルスが入ってきたのか。
 どこぞの政党にとって都合の悪い話であっても、国益という事を考えてしっかりと追及し検証しなければならない課題であり、当然のごとくそうしていただきたいと願う次第であります。
posted by waku at 03:48| 宮崎 ☁| Comment(0) | 口蹄疫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月31日

高野連グッジョブ!

甲子園始球式に高鍋農主将 全国高校野球選手権大会  2010/07/30 16:09 【共同通信】

 日本高野連は30日、兵庫県西宮市の甲子園球場で8月7日に開幕する第92回全国高校野球選手権大会の始球式を宮崎県立高鍋農業高校野球部3年の田村栄二主将(17)が担当すると発表した。
 日本高野連によると、高鍋農業高校は口蹄疫の被害を受け、実習用に飼育していた牛53頭、豚281頭が感染の疑いがあるとして、殺処分されたという。宮崎大会は口蹄疫の拡大を防ぐために、開会式を実施しなかった。日本高野連では口蹄疫被害から復興するための励ましとして、畜産農家の野球部員がいる高鍋農業高校の主将に決めた(後略)


 いやいやいや、日本高野連も粋なことをしてくれます。

 今夏の甲子園宮崎県予選、まず大会前の対外練習試合は禁止になるわ、日程はころころ変わるわ、いざ大会が始まったら無観客試合だわ、と、ことし主力の球児たちには非常にかわいそうな状態だったのです。まぁ、しょうがないと言えばしょうがない。全県的な危機で高校生のしょせんは趣味のスポーツぐらいは我慢してもらわなきゃ、って話なのですが、当の高校生達にしてみれば、これほど理不尽極まりないことは無いわけで。せめて自分たちの仲間の部員がタバコ吸ったり、ってんならまだ諦めも付くでしょうが。

 そういった中で、激震地の児湯郡、しかも高校生自ら育てていた牛が殺処分となった高鍋農高。
 今大会は開会式もなく、簡易に選手宣誓が行われて始まったのですが、その宣誓の中でも、大会最後に優勝した高校の主将インタビューでも、高校生たちは不満も見せずに「口蹄疫で疲弊した地域を活気付けたい。野球が出来ることに対して恩返しがしたい」などと言うのです。

 ああ、なんて出来た子たちだろうか。

 高鍋農高の主将、夢の舞台での始球式、ぜひ頑張ってください。
 あと、宮崎県代表になった延岡学園の生徒達。「口蹄疫で参ってる県民に…」なんて気負うことは無いですよ。君たちは君達が頑張ってきた、その成果を甲子園で発揮することに集中してくださいな。変に宮崎や口蹄疫を背負わなくても、甲子園は1年2年3年間、野球を頑張ってきた君たちへのご褒美です。
 口蹄疫の問題は、大人がちゃんと何とかしますから。ホンと気にせずに頑張ってきてくださいな。
posted by waku at 00:35| 宮崎 ☀| Comment(0) | 口蹄疫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月29日

消えてほしい人リスト

エントリを書き上げて、タイトルを書こうとしてものすごく悩んだ挙句、今日名前を挙げた政治家の皆様の共通項は何かと考えたら、タイトルの通りであると言うことになりましたですw

民主政権で初の死刑執行 宇都宮宝石店事件ら2人 2010/07/28 12:10 【共同通信】
千葉景子法相は28日、東京拘置所で死刑囚2人の刑を執行したと発表した。昨年9月の民主党への政権交代後初めてで、森英介前法相在任中の昨年7月28日以来。

 記者会見した千葉法相は執行に立ち会ったことを明らかにし「あらためて死刑について深く考えさせられた」と述べた。その上で「国民的な議論の契機にしたい」として、(1)法務省内に死刑制度の勉強会を設置(2)東京拘置所内の刑場を報道機関に公開する―を指示したことを明らかにした。
 また参院選で落選して民間閣僚になったことが執行に与えた影響については「これまで検討し、その結果として執行に至った」と述べるにとどまった。
 執行されたのは、宇都宮市の宝石店で2000年6月、女性店員6人を焼き殺した篠沢一男死刑囚(59)と、埼玉県熊谷市などで03年、男女2人を殺害し女性2人に重傷を負わせた尾形英紀死刑囚(33)。2人の執行により、確定死刑囚は107人となった。


 んーと、とりあえず、選挙で落とされた人間の救済措置として民間人を大臣登用したと、野党から批判や追及を受けそうだから巷間でよく言われている「法務大臣が死刑廃止論者というのはいかがなものか」と言う部分に応えて死刑執行してみました、ってことで宜しいですかね?

 まぁ、この人の思想信条も権力志向も、別にどうでも良いのですけれど。まぁつくづく、野党時代は「政権を維持することに恋々としている」などとほざいていた方々がいざ与党になったらどうなのか、という生暖かい目でニュースを見ているきょうこの頃です。>ね、社民党を離党された辻本さん。

 で、まぁ、なんでこの話題を取り上げたかと言えば
 法相は執行に立ち会ったことを明らかにし「あらためて死刑について深く考えさせられた」と述べた。
 って所だけ、あんたのところの赤松とか山田とかに、よく言って聞かせて、ってだけの話です。
 
 記者会見で「殺執行に立ち会った心境は」と聞かれ、「自分の指揮命令をきちっと確認する意味で立ち会った」とのこと。
 この部分は山田あたりに言うて聞かせたいところではあります。「どうしても殺せ」言うたなら、せめて立ち合うぐらいしなさいな、と。
 殺処分前には面会拒否っといて、殺処分が終了した途端に、「よくやった、会ってお礼が言いたい」って何がしたいのん、って話ですわ。 まぁ千葉〜婆が何か歪んだモノを持っている人間でなければ、って部分もありますが

 宮崎県民は、赤松、山田って名前は決して忘れないです。

 あと、前の衆院選で、現与党に利するような行動をしてくれた元自民党で元文部科学大臣で国土交通大臣をわずか数日で辞任させられたおバカさんを二度と通すことはない、と信じたいところです。
 つうか、頼むからもう出てきてくれるな、って話なのですが>中山成彬
 …また出てくるんだろうなぁ、性懲りもなく…
posted by waku at 02:11| 宮崎 ☔| Comment(0) | 口蹄疫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月28日

非常事態解除、その後

宮崎県、公共施設再開に笑顔の子 「来られてよかった」 2010/07/27 11:49 【共同通信】

 口蹄疫問題で宮崎県が、発生地域の住民に外出自粛を求める非常事態宣言を解除したのを受け、閉鎖されていた宮崎市の図書館などの公共施設が27日、再開した。家族連れや夏休みの子どもたちが訪れ、やっと戻った日常生活に笑顔を見せた。
 プラネタリウムなどがある宮崎科学技術館(宮崎市)は6月11日以来の開館。夏休みの研究に来た小学4年吉山凜君(9)は「来られてよかった。早く顕微鏡で水の中の微生物を見たい」。沼口浩館長(57)は「子どものにぎやかな声が待ち遠しかった」と話した。
 高校野球宮崎大会は一般観客の入場が解禁となり、試合会場には多くのファンの姿が。定年退職してから毎年、観戦している松元洋行さん(63)は「うれしくてしょうがない」と興奮気味。
 準決勝に臨んだ佐土原高校はバス18台を貸し切り、生徒約600人が駆けつけた。1年生の林友哉君(15)は「今まで応援できなかった分、いっぱい応援したい」。


 ほんとにおかしな話で。
 非常事態宣言の間、主だった公共施設が閉鎖された結果どうなったかと言えば…

 「イオン大繁盛」w

 何か、某外務大臣に気を使ったの? と変な邪推をするくらい、かのショッピングセンターは平日も関係なく連日、いつも以上の混雑でしたとさ

 しかし非常事態、解除された言うたかて、開館前の県図書館に並ぶほどのもんなの? ってのは県民の一人である私にも疑問です。他に行くトコとかやるコトとかないの?って正直思いますです。

 因みに高校野球では、それまで無観客だったところに急に観客は入れるはブラスバンドの応援団は入るわ、って中で、そんな「大音響」に慣れてなかった球児による珍プレーもあったらしいです。
 「走ってるぞ〜!」とか「●塁に送れ〜!」とか、怒号が飛び交ってたらしいんですけど、グラウンドの選手は聞き取れずに反応できなかったとか。準決勝辺りでは今まで見たことも無いようなお粗末なプレーがあったそうです。
 県高野連は「非常事態が解除されたのなら」と無観客試合を止めたようですが、選手のことを考えると、急な変化に戸惑うこともある、というのは想像に難くないわけで、判断が妥当だったか、今後の課題ですな。

 とりあえず短期的な視点の話ばかりですが。
 長期的な話はまだしようもありませんのでご容赦を。
 つうか短期も長期もない、しょうも無いはなしばかr(略
posted by waku at 02:40| 宮崎 ☁| Comment(0) | 口蹄疫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月27日

移動制限、非常事態ともに解除

漸くここまで、たどり着きました。

宮崎の口蹄疫終息 移動制限区域すべて解除 2010/07/27 00:13 【共同通信】

 口蹄疫問題で宮崎県は、県内で最後に残っていた宮崎市の発生農場を中心とする家畜の移動、搬出制限区域を27日午前0時に解除。東国原英夫知事はこれに合わせて県庁で記者会見し、発生地域の住民に外出自粛などを求めてきた非常事態宣言の解除を発表した。
 4月の発生確認から3カ月余り。宮崎牛ブランドを支える種牛を含め計29万頭近くの牛、豚が犠牲となり、畜産王国を揺るがした口蹄疫は終息を迎えた。今後は畜産をはじめ、宿泊キャンセルで打撃を受けた観光業界など地域経済の復興が課題となる。
 非常事態宣言の解除後も畜産農家の消毒徹底や、一部地域で残す車両の消毒ポイントへの立ち寄りなどを引き続き求める。県は風評被害一掃のため、県内で飼育されている家畜約94万頭すべてを対象に目視検査を進めており、ウイルスが残っている可能性がある発生農場のふん尿処理が完了する8月27日に、最終的な終息宣言を出す方針。
 宮崎市では当初、今月11日の制限区域解除を予定していたが、4日に新たに感染疑いの牛1頭が見つかり、先送りとなっていた。県が16日から周辺で安全性調査を実施。抗体検査や目視検査で異常が見つからなかった。



 家畜も人も、移動制限解除です。
 勿論浮かれてなど居られません。一番怖いのは再発です。一旦制限も宣言も解除したあとに「また再発しましたぁ」じゃ、今後はどうあっても宮崎は沈められっぱなしになってしまいます。近県、どころか少々遠めに飛び火しても、「宮崎が非常事態宣言を解除したから」などと某農相に文句を言われそうな勢いです。
 よって、観光客の皆様方には訪れてほしいものの、各所で未だ続いている消毒には、協力をお願いしたい次第で。

 一方、発生地域の方々にはコレまで、多大なご負担をいただきました。私が言う筋合いの話ではないのですが、たいへんお疲れ様でした。
 もちろん、コレは終わりではなく始まりであって。今まで以上のご苦労があること、お察しします。
 それでも復活していただけると、信じてます。
 コレまで以上に、児湯地区で畜産が盛んになることを、願って止みませんです。

 頑張れ川南、頑張れ都農、頑張れ高鍋。
 新富も宮崎市も西都も国富も日向もえびのも木城も都城も
 
 「畜産王国復興」へ
 頑張ろう宮崎!!
posted by waku at 02:28| 宮崎 ☁| Comment(7) | 口蹄疫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月24日

終息へ、今日も一歩

全頭検査始まる 農家7700戸安全確認へ 2010年07月23日

 口蹄疫問題で県は22日、牛・豚の県内全頭検査をまず都城市で始めた。
 県は家畜のふん尿処理が終了する来月27日に合わせ、口蹄疫の「終息宣言」を行う方針だが、同時に県産家畜の安全性を県外へ発信するのが狙い。県畜産課によると、全頭検査は来月11日をめどに、農家約7700戸(牛約7200戸、豚約500戸)で実施する。
 都城市での初日の検査は、獣医師と市職員ら2人一組で農家約300戸を回り、農場主への聞き取りや目視で口蹄疫特有の症状がないかを確認。市によると同日、異常は確認されなかった。同市は1日まで約2380戸で検査を行う。


 本当に終息に向かうのか、というか向かってほしいし向かってもらわなきゃならないのですが。
 もう大丈夫か、と言うたびに飛び火、再発というのが続いただけに、今度こそは、って思います。
 ので、今さらこんな辺鄙なブログで言うても栓ないのですが、もしご覧の県民の方がいらっしゃったならば、も少しですので頑張りましょう、ってことで。

 今日も一歩。明日へと一歩。
posted by waku at 02:06| 宮崎 ☀| Comment(0) | 口蹄疫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月23日

国とのバトルは任せた

国の財政支援大丈夫? 知事、農相対立 2010年07月23日


 未曾有の危機をもたらした口蹄疫への対策で、県は財源の確保に頭を悩ませている。
 “虎の子”の財政調整積立金を取り崩したほか、対策費捻出(ねんしゅつ)のため、各課に口蹄疫で執行できない事業の報告も要請。国にも粘り強く財政支援を訴えている。ところが、トップの東国原知事は民間種雄牛をめぐり山田正彦農水相と“大げんか”。県幹部からは「国が快く協力してくれるかどうか不安」との声も聞こえる。
 「基金はいつになったらできるのか。国に掛け合っても答えがない」。ある県幹部は、口蹄疫対策特別措置法で認められている復興のための基金がいまだに創設されていないことに、焦りを隠さない。県が復興計画を立てたとしても、財源の裏付けがない「絵に描いたもち」となる恐れがあるためだ。


 記事の後段が、まだ朝刊が届いていない現段階では読めないのですけれど。
 県職員の方が国との関係悪化を心配するのは当然でしょうが、東知事の場合それで不利益取り扱いをされればそれに対する反撃の手段を確保しているので大丈夫ではないかという気がしています。まぁ行政の長としてそれが良いか悪いかは、軽々に判断はできないのですが。

 少なくとも全国規模でも、どこぞの山田君より我が県の知事の方が支持を集めそうな勢いなんでね。チョッと強気に出てみようって、ここら辺の空気の読み具合は、うちトコの知事はさすがに長けておりましてですね。

 まぁ全県下における安全宣言に至るまで、県民の皆さんには頑張っていただきたいし、国とのバトルは知事に任せた、ってことで。
 ちゃんと安全宣言もした上で、国からの補償もがっちり勝ち取っていただきたい次第です。
posted by waku at 02:01| 宮崎 ☀| Comment(0) | 口蹄疫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月21日

最後まで気を抜かずに

 種牛問題が片付いて以降、県内でも報道の数はグッと減りました>口蹄疫
 もはや首都圏などでは、新聞の片隅に載ることすら無いのではないでしょうか。
 しかし、ここで気を緩めるのはきっと命取りになります。再発しないよう、気を引き締めて頑張りましょう>すべての県民の皆様

 一方でダースシディアス農水大臣は相変わらず、共和国宮崎の息の根を止めようと、ダークサイドのパワー全開です。

責任究明へ第三者委設置 山田農相が意向 2010年07月20日
 本県の口蹄疫問題に関し山田正彦農相は20日の会見で、感染拡大に至るまでの自治体の責任などを究明する第三者委員会を近く設置することを明らかにした。
 感染ルートを解明する疫学調査チームとは別に、拡大の経緯を検証する考え。
 山田農相は、川南町の大規模農場が4月20日の1例目発表前に口蹄疫の症状を見過ごしたとされる問題に「現地の獣医を含めた疫学調査チームの報告によると、国への報告以前から発症があった、あるいは判断が遅れたという点は免れないのではないか」と言及。その上で「疫学調査チーム、第三者委員会で国、県などの責任を含めて検証しなければならず、作業に取りかかった」と述べ、第三者委員会の人選に入ったことを報告した。



 …んと、調査対象に「赤松」「外遊」ってキーワードを足しといてもらえれば、別に何も文句は言いませんですけどね。
 あ、あと「山田」「青島(ちんたお)」「輸入」とかね


 
posted by waku at 02:10| 宮崎 ☀| Comment(0) | 口蹄疫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月18日

終結への一歩

 残念な結果です。
 しかし「終息」「終結」という節目へ向かって、一歩を踏み出した、と、前向きにとらえるしかありません。

口蹄疫感染多発地で全制限解除 民間種牛の殺処分終了
 口蹄疫問題で宮崎県は17日、口蹄疫対策特別措置法に基づき、高鍋町の農場経営薦田長久さん(72)が飼育する民間種牛6頭の殺処分を終了した。農場から排せつ物などを運び出し、畜舎の消毒も実施。県は18日午前0時に、感染多発地で最後に残っていた同農場から半径10キロの移動制限区域を解除した。
 感染多発地域の家畜の制限区域は4月の発生確認から3カ月ぶりにすべてなくなり、残りは宮崎市の発生農場を中心とする区域だけ。新たな発生がなければ27日午前0時に解除され、計約28万9千頭が犠牲になった口蹄疫は終息を迎える。
 薦田さんは17日午後、「種牛の命を守れなかったのは残念だが、この問題を通じて、一生懸命頑張っている農家の気持ち、畜産の姿をいろんな人に分かってもらえたのではないか」と話した。
 薦田さんは、政府と県が5月に実施したワクチン接種に同意せず、「種牛は公共性が高い」と保護を求めていた。
 東国原英夫知事は特例救済を国に求めたが、農林水産省は拒否。問題が長引けば制限区域解除に影響が出るため、薦田さんが「県民に迷惑を掛けられない」と殺処分受け入れを表明した。
2010/07/18 00:09 【共同通信】

 釈然としないのは、ここに来て急にK氏に同情的になった全国紙や全国ネットのテレビ報道。新聞では「最後の種牛との別れを惜しむ薦田さんの家族ら」なんて写真をWEB上に流してる「全国最多部数」もあるようですが、けったクソ悪いんでリンクなぞ貼りませんが、オマイらの所で国からの変なリーク記事載せたらから変な展開になっちまったんじゃねえか! って話もあります。まぁしょうが無いですけどね、体質でしょうから。でも手のひらを返したようにK氏を同情的に扱うんなら、同じく手のひらを返したように農相批判、国批判をしてほしいところではありますが、それはないんですね。まぁショウガナイデスケドネ、タイシツデショウカラ。

 ともあれ、K氏の無念はいかばかりかと存じますが、漸く児湯地区の移動制限も解除され、最後の発生からもかなりの日数が経ち。

 県内で食い止めた県民の努力にどうあれば報いれるのか、国に考えていただきたいのですが。
 銭金の問題も無いとは言いません。勿論ちゃんとしてもらわないと困ります。それがお気に召さない民主党の議員の方もいらっしゃるようですが、残念なことに家畜伝染病が国家防疫の対象である以上、補償は国の義務でありまして。

 さらには当然のごとく、感染原因、経路の解明という問題がございます。前政権下で規制されていた異国からの食肉輸入が、政権交代によって解除された直後のタイミングで本県の発生につながったと言うのが、ネット上では通説になっております。
 この手の議論になるたび、政権与党の議員様方はご自身のブログやメディアに取材を使って、「今は犯人探しをするより、防疫を徹底することに力を注ぐべきだ」とのたまっておられました。
 さて、防疫が徹底され封じ込めが完了したのではないかと、そういう段階に差し掛かった昨今、そろそろ犯人探しをするべき時期では無いのでしょうか?
 その時には勿論、御党が国民から疑念を抱かれている部分についても、しっかりと「シロである」と、いえるだけの調査をするべきなのは当然かと思われます。
posted by waku at 02:16| 宮崎 ☀| Comment(0) | 口蹄疫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月17日

民間種雄牛も処分へ

 民間種雄牛所有のK氏の無念、いかばかりかと思います。
 そして、知事は今回、本当に頑張ってくれたと思います。
 それがあったからこその、K氏の判断だったと。国は、というか山田は、少しは汲めやゴラァ、と、言う心境なのですが。

口蹄疫問題で殺処分受け入れ 東国原知事と種牛農家、山田農水相に激しく反発 FNNニュース

 口蹄疫問題をめぐり、種牛農家が殺処分を受け入れる苦渋の決断をしたが、山田農水相との溝は依然、埋まっていない。「直接会いたい」という山田農水相に、農家、そして東国原宮崎県知事が激しく反発している。
16日午後2時ごろ、東国原宮崎県知事は「最悪ですね。この国にはがっかりしました。特に大臣にがっかりしました。『殺処分ありき』は論理矛盾してますよ」と話した。
国と県が激しく対立した民間の種牛の殺処分問題。
種牛の所有者・薦田長久さんは16日、説得で殺処分に応じる苦渋の判断をした。
16日午後0時ごろ、種牛6頭の殺処分に応じた薦田さんは「わたしは(県民の)ためになることが、今度は逆に県民のためにならないことになるから、それはわたしも避けたい」と話した。
16日午前11時半ごろ、山田農水相は「ぜひ薦田さんにお会いして、感謝を申し上げたいと思います」と話した。

(中略)

一方、午後0時半から会見に臨んだ薦田さんは、「会って直接感謝の気持ちを示したい」と話している山田農水相に対し、「わたしはもう会いたくないですよ」と話した。
そして東国原宮崎県知事も「どのツラを下げてこられるのかなと。どこまで『KY』なんだと思いますね」と述べた。
これに対し、山田農水相は「薦田さんさんの立場からすれば、そんな気持ちだろうなと。いろんな方々に...今回犠牲になっていただきました。ありがたく思っています」などと述べた。


 「直接会って説明してほしい」と言っているときには「会わない、殺せと知事はちゃんと言っとけ」などと言うておいて、殺処分に応じるとなったら「会ってお礼が言いたい」と。しかもホントに16日中に来る気満々だったようで。政治家としてどんだけ腐ってるんですかって話です。知事の言うとおり「どの面下げて」という話なのですが、その知事の発言に対しても「もっと責任感を持ってほしい」なぞとのたまったらしいですな。

 あ〜、ホントに靴でも投げつけたいわこの腐れ大臣。

 悲しい結果に終わりました。「K氏の種雄牛が処分されれば、宮崎の畜産の復興は10年遅れる」と言う児湯地区の畜産家の声を、本県の某県議はブログで紹介しています。それもまた現場の声。
 一方でここ一両日、県とK氏が処分に応じないことで児湯地区の一部の家畜移動制限が解除されないことで「いつまで経っても経済復興がなされない」という悲鳴が上がり、「県は殺処分をするべき」という声も出ていました。これも同じく現場の声です。

 どちらにせよ国の、というか赤松山田のツートップによる不条理とも思える判断に振り回されたことに変わりはありません。ハトも管も戦国も、まともに考えたりせずに丸投げのようでしたしねぇ。ここに名前を挙げたモノども全部まとめて4メートルほどの穴の下に埋却処分したいところではありますが。

 とにもかくにも、大臣によれば「これで清浄国と胸を張れる」そうですので、その後の畜産復興に国はしっかり金銭的な裏打ちなり何なりをしてほしいところです。未だにワクチン接種他の金銭的補償に関しては、どさくさ紛れにホッカムリしてるようですしね。
posted by waku at 02:15| 宮崎 ☁| Comment(0) | 口蹄疫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月16日

無念の方針転換>種雄牛

 …気を取り直して、と。

 民間の種雄牛について、無念の方針転換となりました。

知事が殺処分要請 種雄牛、救済方針を転換 2010年07月16日
 口蹄疫問題で民間種雄牛の特例救済を求めていた東国原知事は15日、高鍋町の種雄牛所有者を訪ね、殺処分に応じるよう要請。16日午前中に回答するよう求めた。
 また、種雄牛問題と絡んで流動的になっていた児湯地域の移動・搬出制限区域解除について、知事は新たに、所有者の農場周辺10キロ圏内を移動制限区域として残し、それ以外の区域は解除する案を農林水産省に提示、了承された。これを受けて都農町などで16日午前0時、88日ぶりに制限が解除された。
 知事はこれまで種雄牛の県有化による特例適用を求めて国と対立していたが、制限区域の解除が遅れれば、非常事態宣言の全面解除にも響くことから「県全体の経済、県民生活にかかわる」として、国の方針を受け入れる決断をした。


 国による「殺せ殺せ」の大合唱で、「殺さないのは県のわがまま」みたいな空気が醸成された上に、種牛の処分がなければ移動・搬出制限解除を許可しない、という恫喝。さらには民主政権をフォローする県内の畜産家による「種雄牛殺処分要請」の動きなど。種々状況を鑑みて、無念の判断だったのだろうと思うところです。何せ、県を追い詰めようとばかりに、明らかに国のリークによるであろう、以下の様な報道もなされたことですし。

宮崎県に口蹄疫隠しの疑い…検査拒否し殺処分

 引用はしませんが記事の内容は要するに、ワクチンをうった牛の殺処分中、口蹄疫の様な症状が出た牛がいたけれど、県は国に報告せず殺処分した、というもの。家伝法では、口蹄疫に感染している疑いがある家畜が見つかった時には、すべて国に報告するよう定められているので、それがなされなかったのは問題である、ということのようです。
 この、明らかに国からのリーク報道を受けた県の見解は「明らかに口蹄疫と判断できる症状ではなかった。そういう報告を国に挙げており、国からも『適切な判断だ』というお墨付きを貰っている」というもの。実際、既にワクチンを接種している牛豚の処分を「早くしろ」とせっつかれ、「処分完了まであと○頭」と毎日のように報道される現場で、処分が決まっている家畜の症状の国への報告より、一刻も早い処分終了が命題になっていた、ってのは容易に想像できるのです。まぁ法律上許されない話であるのは、それはそうでしょうけれど。

 一方で国と県とのやり取りについては、言うた言うてないの水掛け論になりましょうし。明らかに「県が杜撰だ」という情報操作をしたい国によるリークでありましょうから、いかんともしがたいです。

 で、こんな状況の中でいつまでも国に抵抗してたら、完全に県が悪者にされるわ口蹄疫の発生蔓延の責任もすべて押し付けられるわ、ってことになります。知事の心変わりはそういった中での判断ではないかと推察するわけですが、まぁ残念ですなぁ。「悪法でも法」とか良く言われますが、「悪政権でも政権」ですか、やはり。

 因みに、知事が殺処分の説得を当該農家に行ったという一報を受けて農相の山田君は「これで口蹄疫の封じ込めが出来た」と記者団にのたまってました。んが、そも、民間の種牛が生きてたらほんとに口蹄疫は封じ込められなかったのですか? んで、殺すことで完了ですか?
 根拠が曖昧で良く分かりませんが。

 なおかつ、種雄牛殺処分後、例えば3週間くらい空けてどこぞに飛び火したならば、今度こそ国の責任で良うございますね? それとも「県が殺処分に反対していたからまた飛んだ」と仰りましょうか?
posted by waku at 02:13| 宮崎 ☁| Comment(0) | 口蹄疫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月15日

初の代執行も視野

15日にも殺処分で是正指示へ 口蹄疫、農水省が宮崎県に 2010/07/14 23:08 【共同通信】

 宮崎県の口蹄疫問題で農林水産省は14日、県が特例救済を求めている民間種牛6頭について、県に対し殺処分を求める是正指示を出す方向で関係省庁と本格調整に入った。15日にも出す見通し。
 殺処分は国が自治体に委託する「法定受託事務」にあたる。総務省によると、同事務で地方自治法に基づき都道府県に是正指示を出すのは初めてになるという。
 山田正彦農相は14日、仙谷由人官房長官と会談し、異例の事態になることへの了承を得た。同省は是正指示を出しても県が応じない場合、国による殺処分の代執行を検討する。
 東国原英夫知事は、宮崎県庁で記者団に「地方自治法上の(是正)指示は重く、悩ましい」と述べた上で、従うかどうかは「指示があってからの話だ」と明言を避けた。
 代執行までの流れは、今回の是正指示とは別の地方自治法の規定に基づいて殺処分を知事に勧告。それで従わない場合は指示を出し、さらに応じない際は高裁に知事への命令を請求する。
高裁は国の訴えが妥当と判断すれば、知事に命令を出し、それに従わない場合に、国が都道府県に代わって執行する。


 地方自治法に基づく是正指示が初であれば、当然その先にあると国が恫喝している「強制代執行」も、初めてということになります。つまりココまで国と地方自治体の関係がこじれたことはない。こじれさせたことも無い。東国原知事の民主嫌いがそうさせたのか、はたまた国が知事を疎んじていることからココまでの事態になったのか、それとも民主の候補が宮崎選挙区で落選した参院選の結果によるものか。定かではありませんが。

 とは言え、国が「代執行する」と言ったからといって直ちにできるわけでもありません。勧告、指示、高裁への請求、高裁の判断、といった手順を踏むことになります。仮に高裁での判断が「妥当で無い」となったら、代執行はできません。繰り返しますが国による強制代執行はこれまで例がありませんので、司法も慎重な判断をすると思われます。そう言ったことを踏まえた上で代執行という伝家の宝刀だか錦の御旗だかを発動しようというのか。

 こういう前例をつくることって、国にとっても得策ではないと思うのですが。

 ネット上でのソースが見つからなかったのですが、夕方のニュースで仙石官房長官が「辛い、悲しいからといって(種雄牛を)処分しないわけには行かない」みたいな事を言った、という報道があったのです。きのうの山田の「かわいそうだから」発言にも通じますが、民主政権の輩は、「辛い、悲しい、かわいそう」だから種牛を殺さないでくれ、と、宮崎県はそう言っていると、そういう、問題の本質を論じずに情緒的なところに落として、宮崎県を悪者にしようと、そういう意図が見て取れます。
 これも地元以外では報じられない情報ですが、民間種牛の所有者であるK氏は、種牛以外に所有していた牛500頭以上を殺処分しています。その上で「種牛だけは残したい」と言っている。これは「宮崎の畜産を復興させる上で、自分の種牛が力になる」という信念に乗った行動に他なりません。それが分かっているからこそ、知事は種牛の県有ということを模索しているのです。

 今更、種牛の6頭を殺すのが「かわいそう」だとか「辛い」だとか、そういうことを言っているのではないのです。
 これは国の施設から種牛候補の譲渡打診があろうが、青森から種牛の精液譲渡の打診があろうが変わらない、畜産家の願いなのです。県所有の5頭のスーパー種牛が生き残っていたとしても、それだけで今後、今回の口蹄疫禍で痛めつけられた県内の畜産復活はすぐにはなりません。種牛が1頭でも多く居れば、それだけその力になるのですけれど。
 牛飼いの山田君に、これが分からないわけはないのですが。
 分かってて件の発言を繰り返している彼の目的は、宮崎の畜産を壊滅するという以外の何物にも見えません。

 K氏の種牛を殺さないと、児湯郡の家畜の移動制限が解除されないと。そういった報を受けて、「種牛を処分しろ」という声が地元からも上がりましたが。ことココにいたって、長い目で見てどちらが自分たちの利益になるか、JA尾鈴の皆様には冷静になって考えていただきたい次第で。って言うか今現在、まだ移動できる家畜って管内に残ってるんですか? ワクチンで全滅させられたんと違うの? なれば、なおさらではないか、と思うのですが。

 自民政権下であれば、農水省がこのような判断をした場合、即座に族議員が省に乗り込んでいたでしょうに。それが良いか悪いかはともかく、「国が代執行する」と大臣が明言する、そこまで問題がこじれることもなかったと思うのです。それが良いか悪いかはともかく。

 基本的には、地元の農家の方々が、将来にわたって、いま目先の話ではなく宮崎ブランドの復興と言うところまで含めた将来にわたって、禍根を残さず希望が持てるような、そういった将来を国は描くべきであり、それもできずに「殺せ、殺せ」では、いつまで経っても民主政権は地方で信頼も支持も得られないと、言わざるを得ない気がしております。


 余談ですが
 13日夜のニュースで、「是正勧告」を「ていせいかんこく」と、2回も読み間違えた日テレのアナウンサー、名前は覚えておりませんが、彼に明るい将来はあるのか、宮崎のおかげで若い芽を摘み取ってしまったかと、少々悲しい気持ちになりました。
まぁ嘘ですが。アナウンサーなら漢字くらいちゃんと読め、と。
posted by waku at 01:12| 宮崎 ☔| Comment(0) | 口蹄疫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月14日

本領発揮>死刑執行人山田

 なんか、単なる知事と山田の喧嘩じゃねえのか、って気もし始めましたのですが。
 とにかく、国の公的な判断はやはり「殺してしまえ」のようですな。

 国による代執行を検討 農相、民間種牛の殺処分で 共同通信

 宮崎県の口蹄疫問題で、山田正彦農相は13日、東国原英夫知事と農林水産省で会談し、殺処分対象の民間種牛を宮崎県が処分しない場合、国による殺処分の代執行を検討する考えを伝えた。
 農水省によると、国が都道府県の行政行為の代執行をしたことは過去にないという。種牛の殺処分をめぐる国と県の対立は深刻な事態を迎えた。
 会談では、山田農相が県の当初の勧告通り、種牛を殺処分するよう強く要求。地方自治法に基づき、14日にも殺処分を県に指示する方針を示した。一方、東国原知事は殺処分要求に応じない考えを示し、協議は平行線のまま終わった。
 会談後、記者会見した山田農相は「これまで殺処分に応じた農家は多大な犠牲を払ってきた。かわいそうという理由で特別な例外を認めるわけにはいかない」と強調。「新しいウイルスが出てくる可能性がある中で、県の危機管理意識は甘い」と述べた。
 東国原知事も会見し、「種牛の所有者は殺処分されたら死ぬと言っている。彼は本気だ。命に手をかけるような行政判断はできない」と話した。


 K氏が「死ぬと言っている」かどうかは別として、まぁ個人の命は尊重しなければなりませんが、そんなことを担保にしてる場合ではありませんで。
 とにかく国は、強権発動すると。個人の財産だろうが県の財産だろうが、法律の趣旨に合おうが合わなかろうが、一度国が決めた方針だから殺処分すると、そういうことを言っているわけです。
 野党時代の自民政権下で「一度決めた公共事業を中止できないのはおかしい」とのたまっていたはずの現政権与党ですが、やはり自分たちも「一度そうする」と決めたことは覆せないようです。
 ましてや、何度も拙ブログでは呼称してきた、(長崎県の隣の)となりの(畜産は潰してしまえ)山田君、です。本領発揮。大臣になって自分の専権事項になったら牙を剥かないわけが無い。

 ちなみに、「かわいそうという理由で特別な例外を認めるわけにはいかない」って、「かわいそう」とか誰かこんなこと言ってますでしょうか?
 県も市町村も農家も、壊滅的な打撃を受けた本県畜産の復興のために種雄牛が必要だと繰り返し述べているのですけれど。
 まぁ牛飼いだから分かってると思うんですがね、山田君は。潰すためには言ってないことまでも言ったことにしてしまえと、まぁこれも民主の常套手段ですわな。

 一方でココに来て、地元の畜産農家有志が県庁を訪れて、K氏の種雄牛殺処分を求めた、などといった動きもあったようです。が、何戸くらいの農家が賛同したのか。
 地元以外では報じられませんが、同日、県の市長会が、県と足並みをそろえて種雄牛を処分しないよう求めた、と言う動きもあります。つう事は市長さんたちトコには圧倒的に「種雄牛を処分しないでほしい」って声が多く届いている、って話なのですけれど。

 まぁとにかく、県の頭越しに強制殺処分を行うと、そう言うのですな。
 大敗した選挙の腹いせに見えなくも無いですが、それでもやるというのなら、やれば良いじゃないですか、って話ですけれど。
 前にも書きましたが、「日本の畜産の終わりの始まりだった」と、そのトリガーを引いた政治家であると。後の教科書や歴史書に、というか今はすぐにウィキに、記されるのは覚悟の上なんでしょうから。
posted by waku at 02:25| 宮崎 ☁| Comment(0) | 口蹄疫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月10日

知事に一票

 まさにその通り、っつう話でして。ココに来て知事の支持率が、また回復しているようなのですが。以前なら支持しない方に回ったであろう私でさえ、今なら支持するほうに回りましょう。それほど県民の気持ちを見事に代弁してもらっています。

「危機管理国の責任で」 知事、会見で不満 2010年07月10日

 国に特例での民間種雄牛救済を求めている東国原知事は9日の会見で、「どこの世界に(家畜伝染病のまん延を)地域のせいにする国があるのか。この国の危機管理の正体が分かった」と不満をぶちまけた。
 これまでも口蹄疫対応について「第一義的には県の責任」などと国から批判を受けてきたが、今回の特例適用でも「危機意識が足りない」とはねつけられ、知事の不満が爆発した格好だ。
 知事は「菅首相も(前首相の)鳩山さんも(前農相の)赤松さんも国家危機管理、国家防疫とおっしゃった。(口蹄疫対策)特措法も国の責任で制定された」と述べ、次から次に持ち上がる難題を県が矢面に立って対処している現状を踏まえ、「だったら、(国の責任で)その通りにやってほしい」とまくし立てた。


 国の防疫マニュアルが完全で、その通りにやらなかったから蔓延した、というのなら、宮崎県がその責めを負わなければならないでしょう。しかし実際には、宮崎で蔓延したあとにマニュアルが見直され、家伝法では対応できないと特措法が制定されたということは、マニュアルも法律にも不備があったと、国は自ら認めているわけです。
 その上で今回の事態を「一義的に県の責任」にしようとする国や政治家ってのは何なのでしょうか。

 その上で赤松。何度も言いますがお粗松。「対策はやっているんだから外遊しても問題ない」と、反対を振り切ってキューバに飛んでいった馬鹿松。
 さらには、国会で実情を訴えようとした地元自民党議員の質問に対して、野次を浴びせかけた与党議員の皆様。「金がほしいだけだろう」などと吠えてらした方もいらっしゃいましたな。

 さぁ明日11日は参院選の投票日です。県民の皆さん、投票所の消毒マットはしっかり踏んだ上で、棄権することなく投票いたしましょう。
posted by waku at 12:46| 宮崎 ☀| Comment(2) | 口蹄疫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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