まずはご冥福をお祈りします。
とは言え、この人の落語って実は聴いたことが無い。
まぁ私が落語に興味を持ち始めた頃には既に高座に上ることも少なく
どちらかと言うとお弟子さんの志の輔さんの方が印象にあるくらいで
印象としては着物姿なのに頭にバンダナ巻いた変なおじさん、誰彼構わず噛み付く毒舌な人、って感じだったのですが
追悼のニュースでの高座姿を見るに、まぁ確かに、自らも含め多くの方が仰るように、天才、だったのでしょうねえ
落語界はまたひとつ、大きな星を失ったようです
でもねえ。
やっぱり言わずにいれないのがねえ
タバコ、ですよ
この人、どんな場面でも常に、右手にタバコを持っていらっしゃる。
最初に食道がんが見つかって、明日手術する、と言う時の記者会見ですらそうです
しかも会見で隣に座る医者が「今(タバコを)やめても、ガンが治るわけではない」なぞと、いやそこは止めろよと思うのですが
食道がんにしろ、後に発病して直接の死因となった喉頭がんにしろ
どう考えてもタバコの影響が皆無な訳はない
ご遺族の会見で、病状が悪化して気管切開して声を失って
「声を返してください」って主治医に訴えたってエピソードが披露されました
故人を責めるのもなんなんですが、ならなぜ、声を失わないように自らケアをしなかったのか
一番咽喉に悪そうなタバコをやめようとしなかったのか
まぁタバコ喫うのが普通だった世代の方ですから、しょうがないっちゃしょうがないのですが
とまれ、追悼DVDとか出るでしょうから、ぜひとも購入して、在りし日の姿をしのびたいと思います
しかし、先代円楽を前に「俺はお前と違って天才だから」と言い切る人の落語、リアルタイムで聴きたかったと、惜しい気持ちでいっぱいですよ。
合掌。